シニアライフリノベーション✨
施工前
築48年になる和風住宅の間取りは、茶の間・客間・仏間・台所・広縁といった具合にそれそれが分離し、動線が悪く暮らしづらいことにより、ほとんど使用しない場所ができ無駄に広いだけの「不便」な住まいになっていました。
又、建築当時の日本建築における無断熱住宅は、夏は暑く冬は寒いといった住環境にあり、間取りや動線のみならず住宅性能の低さにより、特にシニア世代の方には厳しい状態にあり、心身共に負担の掛かり「不満」を感じる住まいとなっていました。
それに加え、寝室は2Fにあるため急勾配な階段を上り下りする必要があり、転落といった危険性も懸念される「不安」がありました。
- 工事内容
- リノベーション工事
- お客様名
- O様
- エリア
- 山形市
- 工事期間
- 約3か月
構造上抜けない柱に機能性・利便性・意匠性をデザイン
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今回一体化した大空間LDKをプランニングした際に、構造耐力保持のため撤去出来ない柱があり、梁を掛けてその柱を抜く方法もあった中で、予算も考慮し柱を残す判断に至り、であればただ単に「見せ柱」とせず、目隠しとしての機能を持たせた「縦格子」をデザインしました。 特に外部からのプライバシーを意識し、その奥にあるリビングや寝室の目線隠しとして機能しています。
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縦格子の南側は目隠しとしての機能性を活用し、「物干しスペース」としての利便性を付加し、縦格子の北側からは洗濯物が見えにくく、来客時も気にならない工夫が。 又、南面の窓サッシからの採光と通風が良好なため、特に冬場や梅雨時期の部屋干しスペースとして大活躍です。
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日の出から午前中にかけ、縦格子の影が太陽の動きに合わせ美しく床面のスクリーンに映し出せれ、自然と人工が創り出す色鮮やかなコントラストを楽しめ、日々の暮らしを彩ります。
回遊動線・裏動線の利便性をプランニング
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LDK並びに主寝室、及びトイレや洗面・浴室を「回遊動線」で繋ぐことにより、どの場所に居てもどこへでも最短ルートで移動が可能となり、普段の生活動線はもちろん家事動線も良好で、心身共に負担の少ない設計になっています。
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主寝室東側出入口からストレートに延びる廊下は、LDK北側並びにトイレ・洗面・浴室南側とのセンターラインとなり、玄関ホールと繋がる動線となっているため、セカンドルートとしてLDKを介さず各室にアクセスが可能となり、来客時における「裏動線」として活用出来ます。
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主寝室の東隣りに配置したトイレは、「回遊動線」と「裏動線」の両方を利用する事が可能となり、主寝室からはもちろんLDKや玄関ホールからもアクセス良好で、間取りと生活動線の組合せによる利便性と快適性を図っています。
RESTAリノベデザイン3選
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当社ではWi-Fiルーターや固定電話、faxといったAV機器置き場を兼用した、「可動棚シェルフ」を設置しております。 AV機器を置く高さは事前にお打合せし、その高さに合わせた位置にLANや電話端子を設けます。 それにより、スッキリと収納でき見た目も悪くなりません。 AV機器を置く棚は固定となってしまいますが、他の棚は置くものに合わせて高さを変えられるため、写真やフィギュアといったインテリア小物等をディスプレイして、自分好みの趣味スペースとして空間を彩ります。 又、棚板の増設も可能なため、マンガや小説といった書籍用の本棚にもなり、アイデア次第で色々な収納アレンジが楽しめます。
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当社では壁面を凹ませた「ニッチ」に、インターホンのモニターや浴室リモコンを設置し、出っ張りのないスマートな見た目と、凹凸による立体感を出すことで、空間のアクセントをデザインしています。 メインの壁面とニッチ背面の壁紙との組合せにより、オリジナルなインテリア空間をコーディネート出来ます。 他にも、飾り棚用のニッチをリビングとダイニングにも設けており、マイスタイルなデコレートを楽しめます。
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当社ではLDKにおけるリビング・ダイニングスペースと、キッチンスペースとで床のフロア材を張り分けています。 キッチンスペースには、耐水性と清掃性に優れた「塩ビタイル」を採用し、水廻りに適した機能性はもちろん、メインの木質系フローリング材との素材の違いによるデザイン性が生まれます。 柄の組合せと質感のコントラストが色鮮やかに、オンリーワンなインテリアデザインが楽しめます。
お客様からのコメント
これまでは2階に寝室があり、就寝後の1階トイレへの行き来が億劫で、特に冬場は寒さも加わり大変でしたが、現在はそんな苦労も無くなり、大変便利になりました。 リビングやダイニングはとても明るく、窓から外の景色を見ながらお茶を飲むことができ、大変喜んでいます。 部屋も暖かく、居心地の良い家になりました。
担当者からのコメント
この度は当社にご用命いただき、誠にありがとうございました。 昨年秋の第一期工事開始から、今年2月完工までの一冬を経過し、ご不便をお掛けしたと存じますが、予定通り工事が無事に終わり、生まれ変わった空間で新たな生活を始められたことに、私自身大変喜んでいると共に安心しております。 現在行っている第二期工事においても、ご不便やご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、最後まで精一杯努めて参りますので、引き続きよろしくお願いいたします。
平暮らしを実現したシニアライフリノベ住宅
生活の中心となるLDKは採光の良い南面に配置し、広さ約24.6畳の大空間は明るく開放的で、リビングでの寛ぎの時間やダイニングでの食事のひと時、キッチンでの料理や洗い物といった家事の際も、空間に無理がなくゆとりが感じられます。
又、どの場所に居ても周囲が見渡せるため、ご家族の存在を身近に感じられると共に、対面式キッチンはダイニングとのコミュニケーションが図れることはもちろん、食事における料理の配膳や食器の片付けの際も、そのまま手渡したり最短の移動で済むため、家事の負担軽減に繋がります。
それ以外にも、リビングが一体となっていることで、キッチンスペースから直線で数歩で移動出来るため、来客時のお茶出しも楽に行えます。
そんなLDKの北側に主寝室を隣接させ、起床や就寝時もそのまま往来移動を可能とすることで、アクセス良好な間取りとなりました。
主寝室は約11畳の広さで、0.75坪のクローゼットを併設しており、余裕のある居室と収納空間となっています。
又、LDKへの出入口の他、トイレや洗面・浴室に行ける出入口もあり、そこから直ぐに各水廻りへと移動できるだけでなく、その動線の先は玄関ホールへと繋がっているため、裏動線として来客時等にLDKを経由せずに寝室への移動を可能としました。
そんな2つのルートがあることで、どこからでも移動が容易にできる生活動線としながら、プライバシーにも配慮した設計となっていま
す。
今回ののリノベーション工事により、1Fに生活機能を集約させ、そのそれぞれが機能的で利便性を持たせ、シニア世代の方が心身共に快適で健康的に過ごせ、安心安全な暮らしを送れる住まいに生まれ変わりました。